年下のカノジョ~あの子は高校生~

 俺の手がぴたりと止まった。


「ちょっと。
 え??なに??
 展開がよく分からないんだけど!?」
 


 落着け。

 落着け、俺。
 


 彼女よりも俺は11才も年上なんだぞ。

 うろたえてどうする!!





 俺は深呼吸してから、彼女の右手に自分の手をそっと重ねた。

 ビクッと、彼女の体が震える。


「ゆっくりでいいから。
 思っていることを全部、俺に言ってごらん」
 
 とにもかくにも。

 彼女の口からこんな発言をした理由を聞かないことには、どうすることもできない。