「大丈夫ですか?
 顔、すごく赤いですが?」 
 こっちに体を向ける由美奈ちゃん。

 当たり前だけど、胸元もこちらに向く。
 

 ドキドキ、とうるさい自分の鼓動が耳に付く。


―――落ち着け。
   静まれ、心臓!




「あ、うん。
 大丈夫。
 ちょっと、びっくりしたけど」

 本当はちょっとどころじゃなくて、かなりびっくり。



「えと、さ。
 今日の由美奈ちゃんは服装もそうだけど。
 何だか、ちょっと大人すぎる気がするかな・・・・・・」

 動転するあまり、考え無しなセリフが口をついた。



「えっ?」

 短く言葉を発する彼女。





 そして。

 そのまま押し黙ってしまったのだった。