8ヵ月後ーーー・・・




俺は廊下を行ったり来たり、往復を繰返していた。



「捺…落ち着いたら??」


「哲…これが落ち着いて居られるか!!」


このもどかしい胸の思いを哲にぶつける。


俺と留奈の子供は双子だった…出産は当初、自然分娩で俺は立ち会うつもりだったのに…帝王切開となってしまった。



父親である俺は手術なので、付き添いは出来ず…手術室前の待合のソファーに座って待つしかない。



ともかく待つのはイヤだった。
俺は留奈と苦しみも喜びも分かち合いたいのにーーー・・・



「!?」


手術中のランプは赤々とついてるけど…赤ん坊のゲンキな泣き声が聞こえて来る。