「咲さん、こっちへ」 そう言って、手を伸ばしてくれる八代さんの元に、私は小崎くんの脇をすり抜けて走りました。 八代さんは私の腰を片手で抱き寄せます。 「──残念ですが、君は咲さんに嫌われているようですね」 その一言が、小崎くんを憤慨させてしまったようです。 僕の咲に触れるな、と叫んで、彼は八代さんに向かって斧を振り下ろしました。