「・・・はぁい」 康ちゃんは時々こうして私に話しかける。 しかも、耳元でこそっと言うもんだから、くすぐったくて恥ずかしくなる。 「じゃあ、部活頑張ってね」 そう言って康ちゃんは廊下を駆けて行ってしまった。 ちなみに私は吹奏楽部に所属している。 トランペット奏者だ。