「ちょ、ちょっと?」 霧・・・翔は、クスクスと笑っている。 「ごめんなさい、美佳先輩が面白い顔してたからつい」 「お、面白い!?」 「ま、それは置いといて食べましょ」 お弁当を広げ始め、それから他愛のない話をしていた。 「美佳先輩、いいですか?」 「ん?何?」 「あの・・・抱きしめても、いいですか?」 だ、抱きしめ・・・っ 「え、あ、その・・・」 翔の茶色の髪が風でなびき、笑顔があらわになった。 「我慢できません」