いつも居た、空き教室の前。 私は深呼吸をして、目を伏せた。 私は強い。 だから、負けるわけがない。 そう、自分に言い聞かせてから目を開いた。 「行こう」 私の言葉を合図に、ガラッと教室の扉が大和によって開かれた。