【柚月】


家に帰ってきてバタバタと動き回る冬馬とユリを横目に割とぼーっとしていた。

アヤと共倒れしそうなぐらいにはこっちも壊れかけていた。

きつかったのにも関わらずユリが俺に構いもしない。

冬馬とはユリと何かあったかは聞き出せなかったけど少し話した。

こんなことならさっさと仕事行ってユリと2人になりたい。


「いつから仕事再開する〜?」

って聞いたものの、軽く睨まれる始末。

やっぱり精神やられてる。
俺の脳内がユリ中心に回ってる。
心がユリを求めてる感覚になる。

アヤなんてどうでもいい。アヤなんて

「正直意識回復してもどうしていいかわかんねぇんだけど」