アヤちゃんは一点を見つめながら話す。
「痣の治りが遅くて今も残ってる物があるのはロクな食生活してなかったせい。太ももの大きな痣は小学生のとき自分の不手際で作った火傷の跡。虐めは特にされた記憶ないけど不登校だった。レイプはセフレのこと。愛のない情事なんてレイプと同じよ。」
アヤちゃんはフッと、笑って
「ごめんなさいね。騙していて」
と言った。咄嗟だった。
私はすぐアヤちゃんの事を抱きしめた。
「泣きたいときは笑っちゃダメ!!!アヤちゃんは逆でしょ?柚月が言ってた!泣けるけど!笑えないって!泣いて!お願い!泣き止むまで落ち着くまで私がいるから!」