【柚月】



「ねぇ、ユリさんの件どうゆうつもり柚月」

「別に気分転換になればな〜〜と思って」

「どっちの」

「両方の」


夜腕枕の中にいるアヤがサプライズで
ユリと冬馬を連れてきた事を聞いてきたから
応答しとりあえずニコッと笑っておく。

そして声を変えてアヤを誘う

正直最近は本当乗り気でない。

ユリへの罪悪感とかそんな話ではない。


ただ身体が細胞レベルで求める身体は
これでは無いと訴えかけてくる感覚がする


アヤとユリを重ねようとしても
俺はユリの身体を知らない傷だらけの
身体を見たきりだ。

そう思い始めると不安が襲ってくる

あの家にはユリと冬馬が2人なわけだし。