【冬馬】
「もう大丈夫!!!いつもごめんね冬馬」
「駄目ですよ、ユリ。」
1度熱を出してから張り詰めていた糸が切れたかのように体調を崩す日が増えたユリ。
また無理をしようとするのを必死で止める
「じゃあ明日から!明日からまた仕事行くね!ありがとう冬馬」
拾ってきた時に比べたらよく笑うようになったユリを見て嬉しくなる。
ユリの笑顔には癒し効果があるって思ってるんですよ僕は。
「それは、明日になってから決めましょうねユリ」
また今日の夜熱が上がってフラッシュバックを起こしたら仕事になんて行かせてる場合ではない
「大丈夫ですよ。迷惑掛けられてませんから。綺麗な顔に傷が付くのは僕が嫌なだけですよ?」
僕の気持ちを読んで不安そうな顔をするユリの頭を撫でてそう言うとまた笑顔なユリがいる
熱を出すたびフラッシュバックして暴れるユリを止めるのも柚月も僕も慣れたから
なんとか壁に頭打ち着けて自ら意識を飛ばすようなことはなくなった。