【柚月】


正直ユリの話聞いてどうしたらいいか
わからなかったけど 謝らなくちゃ行けない。
っておもった。


「ごめんユリ、俺勘違いしてて、ユリのこと正直普通の家で育って少し暴力受けたから逃げ出した弱い奴だと思ってた。本当ごめん。」


本当は自分の人生と妹が生きた人生を守ろうとして戦った強いやつだった。

ユリが暴れたときのことを思い出しても本当に親2人相手に戦ってんだと確信できる

殴られても風邪で弱ってていつも以上に優しくされたい気持ちも抑えてひどい高熱頭痛悪寒でまとまな考えが出来なくても洗脳されても自分で洗脳解いてユリとして生きてる。


「弱っちぃって思ってた。異常に冬馬がユリのこと構うからユリに優しくできなかった。人に興味の無い冬馬がユリに興味を持ったから嫉妬したしそれと重なって自分のストレスもあてつけの様にユリに当たってた」


何か背負ってるって思わせない笑顔も全部強いから出来てたことだったのに勝手に冬馬がユリに取られるかもって焦って自分が馬鹿だったことを思い知らされた。

アヤの件だってアヤと俺の問題なのに冬馬にもユリにも当たってアホらしくなった


「柚月が可愛いです。心配しなくても柚月の身内一生やめる気はないので。」


照れるけど嬉しいことを冬馬は言ってくれる。


「私も2人に支えてもらった分は恩返しするから」


そんな強い眼差しと笑顔を向けられたら
泣きつかれるより辛い。

泣いて俺のこと責めればいいのに。
あんなに無理させたのに。

ユリがそんなことしないことなんて分かってるんだけど。