【華】
意識だけはっきりさせ目を瞑ったまま暴れた事を思い出す。本当クズ親はどこまでいってもいつも通りクズだ。
身体は何時もの風邪後より楽だ。大丈夫。逃げれる。今度こそ家を出よう。どーにかなる。
「……ん。????」
実行しようと目を開けてベッドの横を見る
見慣れない部屋に、男2人が布団を引いて寝ている
あっれ?……あっ待って。私もう家飛び出したんだった。
前の家にいるのと勘違いしていた。
もうここに来て1ヶ月にもなるのに。
見慣れない部屋だと思ったのは冬馬と柚月と私で埃まみれだったところを掃除して作ってもらった私の部屋。
男2人はもちろん冬馬と柚月。
クズ親ではない。
………………………………………ってことは
「私この2人の前で暴れた?」
その答えはドア付近の壁が少しへこんでる事と身体は軽いけどおでこだけが痛いことだけで充分肯定される。
前の家と違ったところと言えば手についている点滴
冬馬かー。あーやらかした。完全やらかした。
これからこの家で熱出たらどうすんの私。
起きたところからぶっ倒れる所まで暴れた記憶が鮮明に残ってる。
謝らないとっっ。
許してもらえるのか?追い出される??
ここ出たら本当に行き場所がない。