「いきなり、ユリが心の声を訴えだしたからもうびっくりしたよ。」

「いやーごめんね。なんか自分も愛されてなかったから余計過敏でさ。救ってあげれたら自分も救われるから結局自己満なんだけどね。」

「そう言えるユリは素敵ですよ。いつなん時でも「あなたのために」という言葉は美しくないですから。」

「冬馬かっこいいはー」

「っていうか!わたし的には!ここまでアヤちゃんと冬馬が話せるぐらい仲良しになってくれたのも嬉しすぎるんですけど!」

「いや、本当すごいですよね。まあアヤが改心されたからなんですけどね。前は性格悪すぎましたから。」

「ドS!冬馬ドS!やっぱ嫌いだわーかっこいいとか撤回普通にキモいー!」



縁晴の家まで車を運転しながら後ろ3人の会話を聞きながら考え事をしていた。


アヤの闇も冬馬の闇もユリの闇もみんなの抱えてることを理解してるつもりだし助けてやりたいと支えてやりたいと思ってる。

アヤに関しては思えなかったけど最近はちゃんと思ってる。



ただ何か引っかかる。ユリは何かを隠してる?
まだあいつは何か抱えてる?

いつか知れんのか?


もっと知りてぇしもっとあいつ俺に依存しねぇかなー。



ダメだ。欲丸出し良くねぇな。


地道に知っていければいいか。