【華】


「で!??どうだったよ?」

別にニヤニヤするわけでもなく普通のトーンで。でもどこか不安そうな声で質問してくるのはアヤちゃん。

冬馬と柚月は仕事に行ったからこの家には2人。


さっき自分が死んだ書類を見た。戸籍謄本ってやつ。

柚月を少し早めに起こして仕事行くまでに
縁晴の戸籍を見してもらった。


傷つくかもしれないけどアヤちゃんに教えてあげたかった。

生きてる理由が晴さんだからそんな晴さんのことは
私も気になる。


「なんで…そこまですんだよ…?ユリは」

「え!?アヤちゃんが死んでも良いんだけどそれまでにしてあげれる事は全部してあげてから死なせてあげたい。」

「はあ…あのさ、どこから死ぬ説出てきてんだよ。ユリの中で話が進みすぎてついてけねぇ。ほらよ縁晴の戸籍謄本」

「きっとアヤちゃんはこの人が迎えに来るからって死んでないわけだしそれなかったら余裕で命たってるでしょ。いなきゃ死ぬのよ。生きてる心の支えの事少しでも教えてあげたいでしょ。ありがと柚月」


柚月にパソコンをもらい見ていく…