好きになってごめん

あたしはアイツに問い詰める。


「まーまー、そんなに焦るなって。


……コイツ、お前の友達だろ?
お前らが喧嘩?してるの見ててさ、お前が出てったあと、コイツ泣いて……。


“仲直りしたい”って言うから連れてきた」


なによそれ………。


友達はあたしの前にくると、いきなり頭を下げた。


「ごめんっ!本当にごめんっ!!


確かに私、ちゃんと話聞いてた訳じゃないのに、あんな風に言っちゃって………。


気持ち、考えるべきだよね。
本当にごめんなさい」


深々と頭を下げて謝る友達。


「………ううん。あたしこそごめん。あんな風にしか言うことができなくて。


あたし、自分の好きな人素直に言えなくて、意地張って相手に酷いこと言って……。
最低だよね。


本当にごめん」