「別によくもなんともないよ。ってか、拗ねないでくれる?」


「何よその態度ー。お母さん、一緒のクラスになってくれて嬉しいのに」


ぶーと膨れながらキッチンに入っていったお母さん。


その間にあたしはご飯を食べて、部屋に戻った。


「ふー。お母さんの相手するの疲れる。


……あ、メール」


ベッドに転がっていた携帯が光っているのが見えて、あたしは携帯を取る。


「これからよろしくね!
メールとかたくさんしようね!かぁ」


さっき友達に送ったメールの返信。


来たのは二時間も前だし、返信しなくていいか。


あたしはそう思い、携帯を閉じて机に置くとベッドに転がった。


こうやって部屋で静かに過ごしてると、なんか嫌だ。


アイツを思い出すから。
なんか悲しくなるから。


おかしいよね、あたし。


告白して振られた訳でもないのになぜか胸が苦しいんだ。