さすがに、夜が更け、何時か気になったあたしは、車に時間を見に行った。

「わっ!0時だよ!はやっ!!」
なんと0時を回っていた。さすがに驚いてしまった。

「そっか、じゃ、そろそろ帰るか…」
ケータは淋しそうに土を蹴った。

「うん…」
2人は、しぶしぶ車に乗り込んだ。


ケータは酷く落ち込んでいた。
車に乗っても、すぐに発進しなかった。

「帰りたく無ぇよ〜」足をバタつかせて駄々をこねる真似をするケータ。

「あたしも…現実逃避したい…帰るとか嫌だ…」

二人に沈黙が訪れる。どれだけ心の底から願おうと、楽しい時間を非常にも連れ去って行くのは、やはり時間。


「あーあ、時計なんてこの世になければいいのに…」

煙草に火をつけるケータの横顔は、泣きそうにみえた。


「ほんっとに、無ければいいのに…」



そう言って、アクセルを踏んだ。