ケータも考えてくれてた?

あたしは、その言葉に身体中が熱くなった。


嬉しくて…
同じ事を考えていた事が、すごく嬉しかった。


「本当!?嬉しすぎるー!!もう絶対行くー!!」

あたしは声を張り上げて、両手を天井につくんじゃないかって錯覚する程伸ばした。


『でさ、考えたんだけど。俺は学校が三ヶ月あるだろ?その間は無理だから、7月か8月頃かなぁって思う!そのくらいなら、少しは英語も話せるだろうし、一人暮ししてるだろうし!ま、一人っていうかルームシェアするから一人では無いけど!でもエーコがきたら、泊まれるじゃん!』

ケータの素晴らしい計画に、あたしは胸が高鳴った。

「ケータ完璧!!そのコースで行こう!!やったー!!楽しみ!!」

あたしは、おおはしゃぎした。思わずイヤホンマイクが抜けそうになった。


『俺の状況次第だからなんとも言えないけど、でも夏頃と考えよ!また計画たてよう!!』

ケータは満面の笑みを、画面いっぱいに見せ付けた。

「うん!!ケータの状況次第だね!もう少し日が経ってから計画だ〜!」

あたしも負けじと画面に向かって顔をこすりつけた。


『よし!じゃあ、もうそろそろ切るわ!ミーザンが、次ケータがシャワー浴びてって言ってたから』

「うん、わかった!長々とありがとうね!」


『ううん!いいよ!また寝る前にメールするな!』

「うん、またね!」




テレビ画面は消え、通常の白い画面が映っている。


ケータのマークは赤色になり、オフラインに変わった。


(シャワー浴びに行ったんだなぁ)

あたしは、誰も映ってないメッセンジャー白いの画面を見つめ続けた。


遠距離が始まって、不安定になっていたけど、ビッグなお楽しみが待っている。



前向きに頑張ろう。



まずは、ダイエットでもして綺麗になって、料理なんかも作れるように頑張ろう!!