「あー!蒼井せんせぇー!」 携帯電話と炭酸飲料を両手に、 梓は腕を振り回している。 あ、こっちに向かってきた。 「ちょーっと、貸してね!」 そう言うと僕が入ろうとしていた 扉に先に入り込んだ梓。 僕は和田先生が 階段を駆け上がって行ったのを 確認すると、 自分も中に入り、 物理準備室の扉を閉めた。