「昔はテレクラってものがあって、こういう電話が流行ったというか、多かったみたいだし。ブームとかって輪舞するじゃないですか。逮捕されるわけじゃないし、面白がってやるんですかねー」



「だからって、何でこいつが電話に出た時だけ」



「声が可愛いからじゃないですか?」



「普通だと、思うけどね」 



私のデスクに腰掛けた斗志樹に、アイスコーヒーが入ったグラスを倒されないように退けながら答える。

斗志樹に話を振った臼杵の声の方がよっぽど可愛いのに、誰も何も言わない。

何を思ったのか、七星は私のデスクから逆探知のデータ表を取り、以前ここの電話のデータや、コンビニで逆探知したものとを見比べてる。



「やっぱり……。どこもネットカフェとかです。学生のイタズラとか、同一人物か調べてみませんか?場合によっては注意も出来るし」



「……やってみろ。結果次第では、一人前として認めてやる」



「はい!頑張ります!!」



七星は嬉しそうに返事をし、切られてないサンドイッチを丸かじりしながら仕事に取り掛かる。

斗志樹を見ると、そんな七星を見て微笑んでた。



「イタズラなら、良いけどな」



「……磯村さん、何を言い出すの;;」



「だって考えてみろよ!美し過ぎる刑事3代目だろ?今まで狙われなかったのが不思議」



「かなり前の話だけどねー……」



親子2代で来たから、3代目も子供で攻めて来た感が否めないけどねー。