「で、父親によると、斗志樹が行く前提で1カ所話が行ってるから、最低1年は執行して貰うだろうけど、後は本庁かここに戻るだろうって」



「何言ってんだよ。ここは姉貴が課長になるんだろ?」



「「…………」」



「その話、愛依ちゃん断ってたじゃん。叔父さんもだけどさ、もうちょっと記憶力持とうよ」



「……そうだったか?;;」



父親にも斗真にも呆れながら、私はサンドイッチに手を伸ばした。

斗志樹も気になってるのか、課長室に戻るとどこかに電話しながら、斗真に買って来させたパスタを食べてる。

苦笑いだったり放心してたり、大丈夫だろうか。

--プルルル…ッ



「はい、木ノ――…」



…どいつもこいつも、暇人なんかて。



『お姉さん……っ、一緒に気持ち良くなろ……?
ハァ……ハァ……』



スピーカーフォンにし、逆探知のスイッチを入れた。

気にせずにサンドイッチを食べ続けてると、課長室から斗志樹が登場。

フロアーを一蹴し、誰も電話を取ろうとしなかった怒りを目で伝えてる。



「――警察にんな電話してくんじゃねぇよ!!」



『……け、警ささっささ、つ……!;;』



ドモりながら電話を切ったようだが、逆探知は成功してる。

前回とは違うようだが、どうしてこうも変な電話が横行してるのか。

いつだったか、夜勤中にコンビニから通報があって出動し、斗真が電話に出て注意をした事もあった。