「悠斗?ママはね、もう違うの。お巡りさんだから、パパたちみたいに――…」



「ママはお巡りさんじゃないよ!ボクのママはケージさんだよ!」



「……っ……悠斗……」



「ボク……っ、パパとママが忙しくていー……。強いもん!良い子だもんっ!祖父ちゃんと祖母ちゃんも居るもん!ママは強くて、カッコいいケージさんじゃないとキラい……っ……!!」



「……っ……」



「山下、愛有斗を抱け」



「え?;;………はい」



「難波愛依警部」



「はい……っ……」



「副署長兼、刑事課課長の命令だ。2分以内に確保しろ」



「……でもっ……」



「残り1分30秒」



「ママ!!」



「愛依ちゃん!」



「……っ……、はい」



悠斗の気持ちがわかり、もう迷いも悩みもなくなった。

七星に愛有斗を任せ、私は機動隊にスペースを空けさせ、ライオットシールド(盾)で取り囲まれた男と向き合う。



「く、来るなッ!;;」



私が動くと男が動き、それに併せて機動隊も動く。