「貴方のお陰で、大惨事は防げます」



「いや、私は……」



「そろそろ山下家の中から、また消防に来て欲しくなりました。野神家の方と手を組んで、更に助けて頂きたい」



「曾祖父の代で、終わりましたからね;;」



…私のせいでも、何でもないけど;;

“苺”だけの大きい祖父ちゃんのその前の事はわからないけど、今でも消防では語り継がれる人。

野神家の人たちは、そんな人と親戚もなった事を喜んでたとは言え、今は私たち曾孫世代は交流がそれほどなく、今からまた手を組んだら、血がまた絡むかも知れないんだよね?;;

するとまた、変わった人が誕生しかねない。



「うぅ……;;」



「どうした?」



「悪寒……;;」



「風邪か?」



「ううん……恐怖;;」



「……はっ?;;」



考えてはいけない。

…忘れるんだ、私!;;



「愛依、顔面蒼白してる;;」



「この気持ちは、誰に打ち明けようか……;;」



やはり、こればかりは斗真か。

いや、あえての母親が良いかも知れない;;