「私は、確かに今も、悠呀が好きだよ?」



「……だろうな……」



「でも、斗志樹が一番好き。愛してる。これからも、この次の人生も、私はもう、斗志樹としか生きられないと思うよ?」




「そんな事、言ったからには取り返しつかないからな?」



「誰の子だと思ってるの?二言があると思う?」



「隔世遺伝……;;」



「……;;でも、今の言葉は本気っ」



「――わかってる」


我が家系は、どこもラブラブとまで言わなくても、仲良く、そして平和。

家族って何だろうと。

仕事ばかりの親に反抗心も持った学生時代もあった。

けど、今、結婚して思う。

家族って、良いな。

大切な人が居る人生って、素敵だな……と。



「よし、ご飯の前に風呂行くか」 



「……行かへんから、そこ座れや」



「はい……;;」



調子に乗り、私をお姫様抱っこして、お風呂へと行こうする斗志樹を一蹴。

解放して貰い、ダイニングチェアーに座らせ、私はお味噌汁とハンバーグを温め直しに行く。



「腹が減っては、戦は出来ぬやろ」



「……そのトーンで、それ言うか;;」



「…………;;」



…言ってしまった;;