「ただいま」



「おかえり」



退院をして3日。

撃たれた時に自分で思ってたより重傷だったらしい私は、1ヶ月も職場を離れてしまった。

退院したら、すぐに職場復帰をするつもりだったのに、風邪を引いた時みたく喉が潰れており、声はガラガラ。

もう1週間、休む事となった。

のんびり主婦をし、喉を癒す日々。

斗志樹の妻としてだけ生きるのも悪くはないと思いつつ、仕事の話を聞くと、早く戻りたくなる。




「今日は、チーズinハンバーグにしてみたよ」



「愛依」



「ちょっ……!また?;;」



「そう。また」



食事を運ぶ私の腕を掴み、抱き締めて来る斗斗志樹。

目を覚ましたその夜から、毎晩の事。

当直の日は、出勤前と帰宅後は、しばらくは解放してくれない。

でも、どんなに苦しい程に痛く、強く抱き締められても、逃げる事などない。

私は生きてると伝え、斗志樹からは生きてる事の喜びを貰ってるから。



「今日の暴露話して良い?」



「…………」



「じゃあ、その話への、私の返答だけしようかな?」




みんなから聞いた、私が入院してる時の斗志樹の様子は、他が笑っても、私は本当に嬉しかった。