「クソっ……。クソー……っ!!!!」



「伏せろ、七星ーーッ゛!!」



「……ッ――……!!?」



「……っ、…………!!」



「姉貴!七星っ!!」



『難波!愛依が何だ!山下がどうしたっ!!』



「斗……志……樹…………、」



『斗真!愛依と七星が何や!!』



「叔……父さん……、ごめ……んなさい……」



「――こちら水瀬。人質救出を要請。また、4階展望ラウンジにて、難波愛依刑事と山下七星刑事が腹部を撃たれ、負傷。山下刑事が取り押さえてた犯人の1人が撹乱、発砲。難波刑事が覆い被さり助けようとしたようですが……貫通、山下刑事の腹部にて……」



『……了解』



「姉貴っ!七星っ!」



「……世話が焼ける……弟……や……」



「ち……か…………ちゃ……っ」



「斗……志樹…………」



無事ではなかった。

七星を庇って、撃たれたよ……?

だけどね、何でか、死ぬ気がしない。

七星よりも、意識がハッキリしてるとわかる。

会いたいから、かな……。

例え勘違いだとしても、会いたい気持ちが、そうさせるのかな……。



「愛依ーー!!」