「兄貴だから頷くけど、普通だったら効果ないよね……;;」



「何しに俺が言わなあかんねん;;」



「水瀬、私だ」



『おぉ!;;相変わらず、山下さんおっかねぇな!元でも警視総監を出されたら太刀打ち出来ねぇよ!確かあれだろ?関西弁で、キレるとどす黒い声を出すって!;;』



「――悪口は、人にバレねぇとこで言えや。常識やろうが」



…常識だと、悪口って言わないんだよね?;;



『……ハィっ……;;……も、何で……っ;;』




…水瀬部長、漏らさないよね?;;

声がもう、半ベソだけど……;;



「あ、親父たちどうしたんだ?」



「何かあったのか?」



あまりの可哀想な状況の同期を思い、電話を切る副署長。

そこへ、斗志樹と斗真が戻って来た。

母親が事を説明する中、叔父さんは私のデスクに座り、「懐かしいな……」と、デスクマットを撫でてる。

全て新調されてるのに、懐かしいと言われても、私は困るんだけど;;



「最初に水瀬さんに電話したのは誰なんだよ」



「そう言えば、そうね」



母親の話をちゃんと聞いてたらしい斗真の一言に、みんなの視線が1人1人を見て回る。