来る度にそう思うなんて、反抗期の時の私が知ったら、鼻で笑うだろう。



「そういやそろそろ辞令が出る頃ちゃうか?」



「年明けかもしれませんね。けど、署長が監査は愛依に対してだったとは知らなかったらしく、本庁に乗り込んだので、どうなるかわかりません」



「あの坂田が乗り込んだ!?それ、マズいんじゃないの?;;」



「相当キレたんやろな;;」



署長と共に働いてた両親は、顔を見合わせて苦笑い。

私も坂田署長がそんな事をする人とは思わなかった為、話を聞いた時は驚いた。

しかし、当の本人はあっけらかんとしてた。

だから気にしないようにしてたけど、やっぱりマズいよね;;

もしもの時は謝らないと。



「単身赴任になったら、私ここに住むからよろしくね」



「あぁ。その方がえぇやろな」



父親は私を見る事なく返事をするも、母親に頭を撫でられて、心配されてる事がわかった。

口には出さないし、他から見れば過保護だろう。

けど、やっぱり不安。

もしもの時に1人では耐えられない。

その前にもしもを考えない生活をしないと。



「でも、兄貴は不死身だと思うけど?一度だけでなく、二度も生還したし」



…そうなんだよね……。

私もこの人は不死身なんだと思うよ。



「斗志樹が不死身なんはどうでもえぇ。またキチガイが現れた時の為や」



…キチガイで片すのね;;