結局、映画が終わっても不機嫌なあたし。
自分にムカつき
あたしはその場に立ち止まった。
それに少し前には百合さんの後ろ姿。
あたしは誠哉の手を離した。
「どした?」
って、当たり前のように誠哉は聞いてくる。
「……ごめんっ……トイレ行ってくるね」
あたしは走ってトイレに駆け込む。
トイレで息を落ち着かせて…
……誠哉を信じる。
って、ちゃんと決めた。
時間がたって出る。
壁にもたれかかって携帯をいじってる誠哉。
「…お待たせ」
あたしは少し笑うと
「大丈夫?」
って、心配してくれた事が嬉しかった。
「うん。行こ」
あたしは誠哉の手を引っ張った。
そして 車に戻り
そのままあたしの家に。
「じゃ、またな」
って誠哉が言うけど
「誠哉?…今日、泊まって?」
って言った。
すると誠哉は驚いた顔をして…
「、いいけど」
って言ってくれた。

