冥王星

あんなことがあった朝、
又三郎のことが心配だった。

厨房係は朝食の準備のため
他のものより早く仕事につく。

俺は朝食のとき、
食事の受け取りカウンターから
厨房を覗いた。

忙しく立ち働く又三郎の姿があった。
前の晩は懺悔もあって
ロクに寝ていないのだろう。
目の下が黒ずんでいた。

それでも話しかける隙さえない
忙しさの中で立ち回る姿は
頼もしかった。

よかった。

又三郎は破壊などではない。
当たり前の青年だ。