夜、俺は空中回廊をめぐっていた。
俺はこの場所がすきだった。
回廊をめぐっていると
心が静かになる。
だけれど今日は、
この場所に来ても心は騒がしい。
又三郎に出会ってから、
俺の心は騒がしい。
よろこんだり、嫉妬したり、
不安になったり。
今更になって、
こんなに自分の気持ちが動揺するとは。
だが、qとすごしたときのように、
制御できなくなるような状態とは違った。
そっと、背に触れられた。
顔を見なくても解る。
又三郎だ。
「僕の家に来ない?」
「家だって?!」
又三郎はうれしそうにしている。
「着いてきてよ。」
少年宿舎の裏手に
下へ続く細い階段があった。
その途中の壁面に、
膝の高さほどの隙間が空いていた。
そこには板がはめ込まれていた。
又三郎はその板をはずし、
四つん這いになり石壁の中に入り込んだ。
俺もあとに続く。
にじり口を思わせた。
中はごく狭い空間で、立つこともできない。
二人の男が入ったら満員だ。
だが驚くべきはそんな小さな空間に
ステンドグラスの窓があった。
おそらく、ここは昔の広い部屋の一部で、
あとから部屋は埋められ、
この小さな空間だけが残っていると思われる。
くまなく探検したつもりだったが、
こんな場所はさすがに気づかなかった。
又三郎がランプに火を灯した。
赤と緑色のステンドグラスがきれいだった。
窓辺には小さな木の箱がおいてあり、
ランプと筆記用具など雑多なものが
置いてあった。
床には絨毯が敷かれていた。
なるほど、家か。
俺はこの場所がすきだった。
回廊をめぐっていると
心が静かになる。
だけれど今日は、
この場所に来ても心は騒がしい。
又三郎に出会ってから、
俺の心は騒がしい。
よろこんだり、嫉妬したり、
不安になったり。
今更になって、
こんなに自分の気持ちが動揺するとは。
だが、qとすごしたときのように、
制御できなくなるような状態とは違った。
そっと、背に触れられた。
顔を見なくても解る。
又三郎だ。
「僕の家に来ない?」
「家だって?!」
又三郎はうれしそうにしている。
「着いてきてよ。」
少年宿舎の裏手に
下へ続く細い階段があった。
その途中の壁面に、
膝の高さほどの隙間が空いていた。
そこには板がはめ込まれていた。
又三郎はその板をはずし、
四つん這いになり石壁の中に入り込んだ。
俺もあとに続く。
にじり口を思わせた。
中はごく狭い空間で、立つこともできない。
二人の男が入ったら満員だ。
だが驚くべきはそんな小さな空間に
ステンドグラスの窓があった。
おそらく、ここは昔の広い部屋の一部で、
あとから部屋は埋められ、
この小さな空間だけが残っていると思われる。
くまなく探検したつもりだったが、
こんな場所はさすがに気づかなかった。
又三郎がランプに火を灯した。
赤と緑色のステンドグラスがきれいだった。
窓辺には小さな木の箱がおいてあり、
ランプと筆記用具など雑多なものが
置いてあった。
床には絨毯が敷かれていた。
なるほど、家か。

