冥王星

(あんなこと、言うんじゃなかった。)

(抱けって?)

(ものすごい傷ついてしまったじゃないか。)

(でも、決断したのはトラビス自身だ。)

(失恋と、世界観の崩壊。)

(一番最初にトラビスに会ったとき言ってたね。)

(心の傷は他人には治すことができない、
せいぜい見守ってやるくらいしかできない。)

その時、活気にあふれた給仕当番が、
がやがやと食堂に入ってきた。

「ミゲーレ、何さぼってんだよ。もう朝食だぞ。
じゃまだ。」

長机に食器を並べ始めた。