そして今一。 「まさか、多田先輩が幽霊部員やったとはな…」 渚ちゃんが、隣でぽつりと呟いた。 あたしたちが、入部してから もう半年以上。 春だった季節が冬になろうとしている…。 それから、多田先輩を見た回数なんて 本当に少ない。