あたし達の出会いは、中学校だった。
たまたまクラスが一緒で。
あいつの席は、窓側の列の前から2番目だったの。
あたしの席は、窓側の隣の列の前から5番目だった。
自己紹介の時に、なぜか、すごくあいつが気になっちゃって。
もう、一目惚れ状態。

「俺の名前は、井上健吾です。よろしくお願いしまあす。」
、、、やばいよ。
好きかも、、、

ってか、そんな間に自分の番来てるし。


「後藤京子です。よろしくお願いします。」
すっと伸びたきれいな足。高い背。
セミロングの栗毛色のきれいな髪の毛。
小さな顔。
大きな目。
白い肌、、、
赤い唇。

やべえよ。可愛い。
俺、こいつのこと好きだ。


いってしまえば、2人とも一目惚れだったんだよね。
だから、そんな苦労もなく付き合った。
美男と美女。
お似合いだもんね。
傍からみて、理想のカップルだったよね。     
お互い、好きで好きでしょうがなかったの。
3年間、同じクラスだったから、移動教室も手をつないで行くほどだった。
いちゃつきすぎて、先生に怒られることだって度々。
ほーんとラブラブだったの。