「ねぇー聞いてよ! 私さっき櫻木先輩と目が合ったの〜!!」 「え〜!ずるいっ」 「もう幸せ過ぎて死ぬかと思ったぁ!」 一年生達のそんな会話を聞き、私は教室への廊下を歩いていた。 櫻木悠希はもちろん後輩にも人気がある。 この一年生達も恐らくアイツに憧れているんだろう…。