「何でも…?」


「うん。何でも」


そう言って私の体をクルリと回す。


後ろに感じていた熱が無くなり、虚しくなる。


しかし、距離が近いことに変わりはない。




近くで見ると改めて感じるオーラ。

なんとも言えない色気。



ゴクリと唾を飲み込む私に、更に身を寄せて来る。


そして綺麗に筋の通った鼻を、そっと私の鼻に近づけた。




「何?もしかして、ちょっと傷ついた?」