「はい…はい…今から15分後ですね」

静かに、冷静に。

頷きながら返事を返すアリスカ。

彼女は電話を切るなり、迷いなく身につけていた可愛らしいパジャマを脱ぎ捨て、代わりにクローゼットから取り出したタイトなブラックレザーのボディスーツを素肌に纏う。

豊満な胸元辺りまでを覆い隠すようにファスナーを締め、手にはバイオリンケースを握り。

彼女は左腕の時計を見る。

午前0時5分。