それはそうと。

「龍太郎さんと…小夜さんの姿が見えませんが…」

小岩井がアリスカの部屋を見回す。

「ああ、二人は前回の会議の予告通り、進級の為の期末試験に備えて勉強中だ。故に今回は欠席となる」

龍娘が静かに目を閉じて言う。

「え、もう試験勉強?」

目を丸くするアリスカ。

「ああ、丹下の馬鹿具合は想像を絶するからな…早目早目にやらねば間に合わぬのだ」

まぁ二人きりで勉強できるから、案外喜んでいるかもしれませんが。