「それでね、つくってあげることにしたの。いつも、私の荷物自転車に乗せてくれたりもするから、そのお礼もかねて。
---ね、光くん? どう、おいしい? 味付けへんじゃない?」
恐る恐るというように、陽菜さんがきいた。
すると、海老原はまじめな顔をして、一口でから揚げを食べてからいった。
「本気でうまい」
いいながら、目を細めて笑う。
おれが女なら、一撃でおちるような、笑顔だ。
だが、陽菜さんも負けてはいなかった。
「ほんとう。よかったぁ」
両手を組み合わせて、安心したかのように、極上の笑顔を浮かべた。
かわいい、やっぱり、福田さん、笑顔が最高。
これは、海老原じゃなくても、その気がなくても、ほれるなぁ。
女の子二人は、つぎは体育だそうで、いそいで食べて、いってしまった。
海老原と残されて、花がなくなり、寂しい。
海老原はいつもの早食いはどこへいったとばかりに、ゆっくりと丁寧にお弁当を食べている。
---ね、光くん? どう、おいしい? 味付けへんじゃない?」
恐る恐るというように、陽菜さんがきいた。
すると、海老原はまじめな顔をして、一口でから揚げを食べてからいった。
「本気でうまい」
いいながら、目を細めて笑う。
おれが女なら、一撃でおちるような、笑顔だ。
だが、陽菜さんも負けてはいなかった。
「ほんとう。よかったぁ」
両手を組み合わせて、安心したかのように、極上の笑顔を浮かべた。
かわいい、やっぱり、福田さん、笑顔が最高。
これは、海老原じゃなくても、その気がなくても、ほれるなぁ。
女の子二人は、つぎは体育だそうで、いそいで食べて、いってしまった。
海老原と残されて、花がなくなり、寂しい。
海老原はいつもの早食いはどこへいったとばかりに、ゆっくりと丁寧にお弁当を食べている。


