福田さんと、理佳さんのお弁当ちっちゃい。あれでたりるのかな?
授業中、おなかすかないのかなぁと思っちゃう。
それに、福田さんのお弁当は、海老原の弁当のミニチュア版で、どうみても同じ料理人(?)がつくったと、一目瞭然でわかってしまう。
それに気がついたのか、理佳さんが、ふふふと意味深に笑いながら、聞いた。
「それにしても、陽菜。海老原くんにお弁当つくってあげたんだね。
いつの間に、そういう関係になったの?」
「そういう関係?」
不思議そうに、陽菜さんが小首をかしげた。
肩に乗っていた髪が、さらりと背中に流れた。
「だってお弁当作ってあげるなんて、意味深よ」
気がつくと、黙々と食べていた海老原も、福田さんが返す答えが気になるのか、箸を止めた。
きょとんとして、またたきする彼女。
「お弁当? だって、理佳にもつくってあげることあるでしょ?
私、料理作るのすきだもん。
それにね、光くん、いつも学食で、夜はコンビニ弁当、朝はレトルトとかいうの。
私のお弁当と交換してもいいから、手作り食べたいっていうの。うまれてこのかた手作り弁当食べたことない、一度でいいから、食べたいって---おおげさだよね」
いや、おおげさじゃないかも。
以前、海老原の家とまりにいったとき、夜はすしの出前が出てきてすっごいうれしかったけど、翌朝、冷凍のピラフが出てきて、ちょっとびっくりしたことがあるから。
授業中、おなかすかないのかなぁと思っちゃう。
それに、福田さんのお弁当は、海老原の弁当のミニチュア版で、どうみても同じ料理人(?)がつくったと、一目瞭然でわかってしまう。
それに気がついたのか、理佳さんが、ふふふと意味深に笑いながら、聞いた。
「それにしても、陽菜。海老原くんにお弁当つくってあげたんだね。
いつの間に、そういう関係になったの?」
「そういう関係?」
不思議そうに、陽菜さんが小首をかしげた。
肩に乗っていた髪が、さらりと背中に流れた。
「だってお弁当作ってあげるなんて、意味深よ」
気がつくと、黙々と食べていた海老原も、福田さんが返す答えが気になるのか、箸を止めた。
きょとんとして、またたきする彼女。
「お弁当? だって、理佳にもつくってあげることあるでしょ?
私、料理作るのすきだもん。
それにね、光くん、いつも学食で、夜はコンビニ弁当、朝はレトルトとかいうの。
私のお弁当と交換してもいいから、手作り食べたいっていうの。うまれてこのかた手作り弁当食べたことない、一度でいいから、食べたいって---おおげさだよね」
いや、おおげさじゃないかも。
以前、海老原の家とまりにいったとき、夜はすしの出前が出てきてすっごいうれしかったけど、翌朝、冷凍のピラフが出てきて、ちょっとびっくりしたことがあるから。


