「意味、よくわからないけど、そうだよな。ーーーあれ?」
海老原が首をかしげた。包んでいた布や、ふたを持ち上げてみたりしている。
でもやはり目的のものは見つからないようで、海老原はくすっと笑った。
「・・・これだけ、すごいのつくってくれておいて・・・なんで、割り箸いれるのわすれちゃってるかな」
「なになに? ハシないわけ? 食堂のおばちゃんに、もらってくればいいよ」
「そうだね」
「なんなら、メシのお礼に、おれがもらってくるよ」
おれは手をついて、立ち上がったが、ぺたんと、また椅子に座りなおした。
だって・・・だって、気がつくと、おれたちの座ったテーブルのそばに、福田陽菜さんが遠慮がちに立っていたからだ。
恥ずかしそうに、下を向いている。
「あ、あのね、ごめんね、光くん。お箸、私のほうにふたつともいれていたみたいで」
いいながら、可愛いチェックの箸袋に入った割り箸を海老原に差し出す。
海老原が首をかしげた。包んでいた布や、ふたを持ち上げてみたりしている。
でもやはり目的のものは見つからないようで、海老原はくすっと笑った。
「・・・これだけ、すごいのつくってくれておいて・・・なんで、割り箸いれるのわすれちゃってるかな」
「なになに? ハシないわけ? 食堂のおばちゃんに、もらってくればいいよ」
「そうだね」
「なんなら、メシのお礼に、おれがもらってくるよ」
おれは手をついて、立ち上がったが、ぺたんと、また椅子に座りなおした。
だって・・・だって、気がつくと、おれたちの座ったテーブルのそばに、福田陽菜さんが遠慮がちに立っていたからだ。
恥ずかしそうに、下を向いている。
「あ、あのね、ごめんね、光くん。お箸、私のほうにふたつともいれていたみたいで」
いいながら、可愛いチェックの箸袋に入った割り箸を海老原に差し出す。


