するとサクは健吾の前までいき 「俺がどれだけ心配したと思ってんの? 野菜ヤサイの分際でそんなに……お仕置きされたい?」 ゾクッ 健吾が震えたのは言うまでもないけど 「サクって腹黒だな」ボソ そう呟いた私の声がサクに届かなかったのは 不幸中の幸いかもしれない 「ほら♪藍、バイクは下のやつらに任せて上いこ♪」 健吾に思う存分お仕置きをした目の前の悪魔は天使と化し私に笑いかけた そして、サクが歩き出した方についっていった