「……。わかってるよ。」






嘘猫は目をしたに向けた



何を思ってかはわからない




ただ、哀しさと表現するには足りないような気がした







「嘘猫」




「…ん?」




「先に帰ってろ」




「は?なんでだよ」





「どうやら俺の客らしいからな」





「……、無理はするなよ」





「ハッ俺を誰だと思ってんだ」






「ハハッ天下のAlice様でしたね」



「紫雨達を頼む」





「……わかった」





そう言い残すと踵を返しデパートの方へ走っていった