ドサッとソファーに身をあずける紫雨


いつもはキリッとした強い瞳が今日はなんだかへろへろ


ちょっとだけかわいいと思ってしまうとは不覚だ



「じゃあ!みんな揃ったしいくか!」



葉瑞が勢いよく立つ





それにつられるようにしてみんなでゾロゾロ歩き出した





「クスッいま座ったばかりなのにね」




「…まったくだ」





「おーい!藍!紫雨!おいてくぞー!」





「呼んでる」





「ああ、いくか」




私は紫雨に手を握られて歩き始めた