藍side






ガタン



バルコニーからあがり、窓を閉める





(なぜ、私は殺せなかったのだろうか)






先程からこの疑問がずっと渦を巻いて仕方がない





クッ






いッ息がッくるッしッ





ひゅーひゅーと喉笛をかき鳴らす








(まずい、いッ意識が……)






ガラッ





「おい!どうした?!大丈夫か?!」






薄れていく視界の中







もう、それは誰なのかもわからなかった