「あ、あの」 「やばいよ、サク。おれ幻聴が!」 「はあ?葉瑞頭打った?」 「あ、あの!」 「やべー!俺も聞こえる!」 「だろ!!!」 「あの!」 「何?」 私達に喋りかけようとしていたのは小学生、それも低学年と思われる少女 「ママとはぐれちゃって、」 とりあえず混雑しているため、見失わないように抱き抱えた 「なぁ、紫雨、どうする?」 「とりあえずテント行くぞ、貸せ」 紫雨は私の手元から少女を取り上げ歩きだした