両親の帰りが遅くなるため、俺は暇つぶしになる施設に来ていた。 いつものように、院長とオセロ勝負をやったり、年下の子達とじゃれ合ったりしてた。 「律にぃ!紫苑ちゃんが、部屋から出て来てくれないんだ…」 「ホントに?そっか…俺が呼んでくるよ」 女の子から言われ、俺は紫苑の部屋に行った。 ノックしても声が返って来なかった。 寝てんのかなぁと思いつつ、ドアを開けた。