昨日は一睡もできなかった。

事情はどうであれ、瀬那にはあんなにキツい言い方をしてしまった。


「今日学校でどうやって接すればいいんだろう・・・」


そうつぶやき、私は学校へ向かった。








学校に着き、教室に入る。

瀬那のクラスは隣だからひとまず同じクラスじゃないことに感謝する。


そして昼休み


「千~李~奈!」

「わぁ!」

「なにボーっとしてんの?悩み事?」

そう聞いてきたのは私の大事な女友達、木陰亜紅襾(こかげあくあ)と錦浬イクト(にしきりいくと)である。


「悩み事ならきくよ~?ため込むのはよくないよ~?」

「ありがと亜紅襾。でもそーいうんじゃないから大丈夫だよ!」

「そぉ?ならよかった!」


無邪気な亜紅襾を見てるとこっちまで和んでくる。

「どーせ、いとことなにかあって考え事してたんでしょ?」

「う゛っっ」

流石鋭い‼
イクトには隠してもなんでもバレるんだよね~
でもそれだけ私たちのこと見てて気遣ってくれてるってのは良く知ってる。
イクトに感謝だナ。

「えっ!?なになに!?それやっぱり悩み事何じゃないのぉ?」

「い、いやぁ、そんなたいそうなモンでわないんだよ!」

「フーーン」

「さぁ、いいから私たちに洗いざらい吐きなさい」

「い、いやぁ、それがさぁ~」







                 ~つづく~