15分の恋。




黙りこくる麻希をおいて、キッチンにもう一度向かおうとすると、さらに強くつかまれた。


「おい」
「……」


声が低くなる。
腹が立ってきて、離せと言おうとしたら、


「………るの」
「は?」


最後の声だけ少し聞こえただけで、小さい声はほとんど聞こえない。


「な…



「……ストーカーされてるの」
「…は?」


一瞬、何て言ったか、わからなかった。

俺の動きがピタッと止まった。


「どうゆうことだ?」


聞くと、少し震えた声で静かに話し始めた。


「…最近、帰るのが遅くなると、誰かにつけられてて…。
最初はたまたまだって、思ってたんだけど、あんまりにも続くから…」


短い説明だけど、恐怖は伝わってきた。